プラネット薬局 | 日記 | 東京散歩ブログ　深川周遊 ふたたび　その1

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊のおすすめ街歩きコース、飲み歩きスポットを
ご案内するブログです。
時には番外編として折々のトピックスやイベントのご紹介もしてまいります。

今回は、江東区門前仲町周辺(旧深川地区）を散策します。
前回深川を周遊した時のブログはこちらをクリック →

コース
1　地下鉄門前仲町駅　→　永代橋　→　赤穂浪士休息の地　→　佐久間象山砲術塾跡
→　渋沢栄一宅宅跡　→　伊能忠敬居宅跡
2　深川東京モダン館　→　心行寺　→　法乗院（深川えんま堂）　→　深川不動尊
→　富岡八幡宮　伊能忠敬像　→　旧弾正橋（八幡橋）→　江戸 三十三間堂の跡
3　東京海洋大学　→　百周年記念資料館　→　明治丸

最寄り駅の地下鉄門前仲町駅から永代通りを西に永代橋に向かいます。





永代橋
大正15年（1926）震災復興事業の第1号として架橋された現在の橋は、重量感あふれるシンプルな
アーチ型の橋梁。平成19年（2007）6月18日、清洲橋とともに国の重要文化財に指定されたそうな。
江戸時代の永代橋は赤穂浪士が渡った橋として、また、今日でも深川八幡祭りで神輿が列をなして
渡る橋として有名だそうな。




赤穂浪士休息の地
永代橋のたもとにある交番の脇を北に向かうと、最初の横断歩道の辺りに石碑が見えてきます。
元禄15年（1702）12月14日、本所松坂町の吉良邸に討ち入り、本懐を遂げた赤穂浪士の一行が
乳熊（ちくま）屋味噌店に立ち寄り、甘酒の接待を受けて休息。その後永代橋を渡って高輪泉岳寺へ
向かったといわれており、この由来を記した碑が、昭和38年（1963）に乳熊ビルの入口に建立されたそうな。
てことは、この乳熊ビルは乳熊屋味噌店の末裔の方がオーナーなんでしょうか。



佐久間象山砲術塾跡
永代通りに戻り、門前仲町駅に戻る途中に福島橋があります。その橋のたもとにプレートがあります。

ここは、幕末の兵学者・思想家として名高い佐久間象山が西洋砲術塾を開いた信州松代藩下屋敷が
あった場所。象山は、嘉永3年（1850）7月から12月までこの地で砲術を教え、のち木挽町に
兵法や砲術を教える私塾を開いていたとのこと。象山の下には、各藩の秀才が集まり、その中には
幕末の英傑吉田松陰や坂本龍馬、勝海舟等も含まれていたとのこと。幕末や明治維新を描いた
大河ドラマや映画の場面が思い出され、心が奮い立つような。でもこの暑さで身体は萎びてしまいそう。
こんな時は小まめな水分と適度な塩分補給が必要ですね。




渋沢栄一宅跡
福島橋を渡ったところ、大きなビルの手前に緑地があり、またまたプレートが立っています。
ここは、日本資本主義の父と言われる渋沢栄一居宅跡。
渋沢栄一は、明治9年（1876）から明治21年にかけて当地に本宅を構え、その後、中央区に移ったのち、
深川邸は別邸として利用したそうな。渋沢氏は、明治22年から明治37年まで深川区会議員および
区会議長を務め、明治30年には当地に渋沢倉庫を設立。



伊能忠敬居宅跡
永代通りから左に折れて葛西橋通りを北の方向に歩くと、高速道路高架の手前、通りの右側に
見過ごしてしまいそうな小さな石碑があります。
誠兵衛が尊敬してやまない伊能忠敬先生の江戸での居宅跡です。
日本で初めて科学的測量による日本沿岸地図を作成した伊能忠敬先生は、寛政7年（1795）から
文化11年（1814）まで当地に居を構え、浅草の天文方で勉学に励みながら、ここを測量の原点とされました。
日本各地の測量に出かける折には、富岡八幡宮にお参りをし旅立ちました。このことにちなみ、
平成13年（2001）に富岡八幡宮境内に伊能忠敬像が建立されたそうな。
後で先生の像にお参りします。

＜ここで一句＞
いにしえの　志士を気取りて　深川へ


今回は跡地とか案内板ばかりで実体がなく、申し訳ありませんでした。
誠兵衛、長者番付のトップに躍り出たあかつきには、きっと跡地周辺を地上げ、いや破格の値段で
買い取らせて頂いて、それぞれの居宅や建物を復元し江東区に寄付したいと存じます。
それまで、しばらくご容赦ください。
東京散歩の誠兵衛でした。