プラネット薬局 | 日記 | 東京散歩ブログ　品川区 池田山公園とねむの木の庭

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊のおすすめ街歩きコース、飲み歩きスポットをご案内するブログです。
時には番外編として折々のトピックスやイベントのご紹介もしてまいります。


今回は、品川区にある「池田山公園」と「ねむの木の庭」を巡ります。
最寄り駅はJRと池上線の五反田駅。五反田から池上線に乗った折の記事は
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ねむの木の庭
五反田駅東口から北に向かい、五反田公園脇の道を進むと閑静な住宅街に出ます。
この辺りが池田山。城南五山（じょうなんござん）と呼ばれた、都内でも古くからの高級住宅街の一つ。
他の四山は島津山、花房山、御殿山、八ツ山。

立ち並ぶ住宅の敷地が広い。駅から７～８分ほどで「ねむの木の庭」に着きました。
ここは、皇后陛下のご実家である正田家の邸宅があった場所に品川区が整備し2004年8月に開園
した区立公園。名称は皇后陛下が高校（聖心女子学院）時代に作られた詩「ねむの木の子守唄」に
ちなんで名付けられたそうな。
開園時間午前9時から午後5時。12月29日から1月3日は休園。


園内には季節の花々が咲いていますが、残念ながら誠兵衛には名前が分りません。
高級住宅街の中の公園という事で、そこそこの大きさかと勝手に思い込んでいましたが、大変恐縮ながら、
意外に小ぶりでした。今まで見てきた豪邸の大きさに圧倒されたせいでしょう。
しかし綺麗に整備された庭園の赴き、そこはかとなくセレブな雰囲気が漂っていました。



池田山公園
「ねむの木の庭」を後にして北の方角に向かうと長～い白壁の向こうの洋館が印象的な
インドネシア大使館が見えてきます。ねむの木の庭の斜め向かいにはベラルーシ大使館。
大使館がある関係でしょうか、巡回中のパトロールカーに何度か遭遇。
不審者と見間違われないよう、辺りをきょろきょろ眺め回したりせず、いかにもこの近辺のお屋敷の
住人が散歩しているようなふりをして悠然と歩きます。でもこの偽装はバレバレだろうな。
歩くこと数分、丘の北側の斜面に面した池田山公園に到着。



池田山には、江戸時代備中備前を治めた岡山藩主池田家の下屋敷があり、付近一帯が「池田山」の
名称でよばれることになったそうな。
明治になり、池田山付近は宅地化され分譲。池田山は山の手有数の高級住宅地として知られるよう
になった。現在の池田山公園のあるところは、池田家の下屋敷の奥庭であったそうな。
品川区が公園として整備し、1985年に区立公園として開園。
池や滝のある江戸時代の回遊式庭園を中心とした造りとなっている。
開園時間は午前9時から午後5時。（7・8月は午後6時まで）



園内には未だ紫陽花が満開。つつじもたくさん植わっており、4月にはつつじが綺麗だろうな。
高台を生かした高低差のある庭園ですが、南側と西側にはマンションが見えています。往時はここから
五反田駅の東に位置する薩摩藩島津家の下屋敷があった島津山も見えていたのではないかと推測します。
池田家と同様外様大名ながら、貿易で着々と力を蓄え、幕政にも影響力を発揮してゆく島津家。
池田の殿様、池田山から島津山を遠望し、「島津殿、おぬしも悪よの。」と云ったとか、云わないとか。言うわけないか。
そんなことを妄想しながら、池のほとりまで下って一周し、東屋（あずまや）のある入口近くの広場まで
戻ってくる間に薮蚊に3箇所も刺されてしまった。
池田の殿様のお怒りに触れたのか。ご勘弁ください、お代官様。じゃなく殿様。



蚊に刺され赤く腫れ上がった箇所を掻き毟りながら池田山公園を後にし、NTTの巨大な病院の脇を
歩いて五反田駅に戻りました。これからの季節、庭園散策には虫除けスプレーが必須アイテムですね。

＜ここで一句＞
池田山　たそがれちかく　やぶ蚊飛ぶ
梅雨空に　ねむの木の庭　ひっそりと

今回はここまで。
東京散歩の誠兵衛でした。