プラネット薬局 | 日記 | 東京散歩ブログ 番外編 横浜 原鉄道模型博物館

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プラネット薬局 の日記

東京散歩ブログ 番外編 横浜 原鉄道模型博物館

2014.05.11

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊の街歩きコース、飲み歩きスポットを
ご案内するブログです。
時には番外編として折々のトピックスやイベントのご紹介もしてまいります。

今回は横浜にある原鉄道模型博物館を訪ねます。



最寄駅JR横浜駅東口から徒歩5分。横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅から徒歩2分。
横浜駅東口からは日産自動車本社を目指します。日産本社ビルから川沿いの遊歩道を進むと
直ぐに博物館がある横浜三井ビルディングにたどり着きます。広々したロビーから専用のエスカレーターで
博物館に直行。




原鉄道模型博物館は世界的な鉄道模型製作者でありコレクターである原信太郎氏が製作、
所蔵している膨大な鉄道模型とその関係コレクションを一般に公開するため、2012年7月10日に開館。


原信太郎(はら のぶたろう)氏は1919年4月、東京生まれ。
慶応義塾高等部から東京工業大学機械工学科に進学。幼い時から鉄道に興味を持ち、鉄道先進国である
欧州の資料を読むため、英語のみならず仏語、独語も習得。小学生の頃から手近の材料を使って鉄道模型を部品から作製。

戦後、文房具大手コクヨ株式会社に入社し、開発 技術担当として自動化機械の開発に携わり、
世界初の立体自動倉庫等の革新的な製品開発や300を超える特許を取得。同社専務取締役、
関連会社社長を経て退職。退職後は科学技術研究者を支援する目的で財団法人を設立(基金には退職金を充当)し
理事長職にあり、サンフランシスコ大学名誉理事も務めていらっしゃるるそうです。

仕事にも趣味にも全力投球、独創的なアイデアの持ち主だったんですね。すごい人物です。

原氏の鉄道模型の特長は、本物の鉄道車両を忠実に再現しようとしていること。模型は電車の場合、
架線から電気をとり、鉄のレールを鉄の車輪で走行する。レールのつなぎ目では車輪が本物を思わせる
ゴトンゴトンというサウンドを発します。

一般の鉄道模型ファンのように市販のキットや部品を利用しながら鉄道模型を組み立てるのではなく、
機械工学の技術者が本物の原理に基づいてギア、板バネ、ベアリング、ブレーキ等部品から自作し、
惰力走行も可能とする訳ですから、限りなく実物の鉄道車両に近いものとなっているそうです。


さて、博物館は大きく三つの展示エリア、巨大レイアウト、イベントスペース、横浜ジオラマに別れています。



第一展示室
まずは、エントランスから第一展示室に。
ここには原氏が作製した一番ゲージ(縮尺1/32 もしくは1/30.5・軌間45mm)の車両が展示してあります。
小学6年生の時に初めて作製した一号電気機関車、内部まで再現されたオリエント急行等、
原氏の鉄道模型の原点とも云える作品。その精巧さに驚かされます。





第二展示室
部屋の左右の壁に日本や海外の機関車、電車等がずらりと並んでいます。
残念ながらガラスケース越しになるため、写真では十分にその細部をご覧頂けません。
展示室奥には
原氏の自宅にある巨大レイアウトの写真と原氏自身が語りかけるビデオが上映されています。 
このレイアウト「シャングリラ鉄道」と名付けられているそうです。原氏にとっては正に理想郷なのでしょうね。


展示室をつなぐ通路側の壁面には、原氏の来歴を紹介する写真や年表が掲示してあります。
原氏がこれまで訪れた国は延べ約380ヶ国、所蔵模型数約6,000両、撮影した写真約10万枚、動画フィルム約440時間分。
博物館では原氏が収蔵する模型から2500両を借り受け、そのうち1000両を常設展示しているとか。
う~ん、桁はずれですね。




第三展示室
こちらには原氏が集めたビンテージコレクション(オークションで競り落としたヴッパータールの
懸垂電車(ドイツの懸垂式モノレール)や原氏の名前を有名にした各鉄道開通時の「一番切符」が展示してあります。
また海外出張やプライベートな旅行の際、熱心に各国の鉄道を撮影した様子を物語る16mmカメラや
各国での鉄道車両や駅の写真もあります。







いちばんテツモパーク
第三展示室を出ると正面がイベントやビデオ上映を行うスペース。そして右側に進むと一番ゲージを
使用した巨大レイアウト、ジオラマであるいちばんテツモパークに入ります。 広さは、約30mX10m。
蒸気機関車用路線1、電気機関車用3、市電路線用2の合計6本の線路の総延長450m。

中央にはヨーロッパの鉄道駅と街並、奥まったところに大きな転車台。丘陵地帯や田舎の風景が再現され、
二つの頂きの間にはロープウェイが動いています。 
駅や店舗、住宅にはたくさんの人や動物のミニチュアが配されており、その中に原氏のミニチュアも
隠されているそうなんですが、誠兵衛、残念ながら発見できませんでした。




横浜ジオラマ
最後のスペースはHOゲージ(縮尺1/87~1/80 軌間16.5mm)が今昔の横浜の街並みを走る
横浜ジオラマ。中華街、旧横浜駅(現桜木町駅)等のイメージが再現されたレイアウトです。

誠兵衛が鉄道模型に興味を持ったころはHOゲージが一般的でした。その後、狭い空間でも
レイアウトを組むことが可能なNゲージ(縮尺1/160 1/150 軌間9mm)が普及しました。

直前の一番ゲージレイアウトを見た後、昔懐かしいはずのHOレイアウトを見たら、なんだかとっても
小さく窮屈に見えました。これでも普通の家にはとても収まりきらないだろうに。


>ここで一句<
道楽を 極めてここに 博物館





ミュージアムショップは博物館内にはありません。しかしビル1階に各種模型や宝飾品で有名な
天賞堂の鉄道模型専門のショップがあります。

鉄道模型を堪能した帰りには、日産本社1階のショールームをのぞいてみましょう。往年の名車、
フェアレディZやスカイラインGTが展示されています。勿論新型車も多数。


今回はここまで。
東京散歩の誠兵衛でした。

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