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プラネット薬局 の日記

東京散歩ブログ 番外編 名画座 早稲田松竹

2014.04.26

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊の街歩きコース、飲み歩きスポットを
ご案内するブログです。
時には番外編として折々のトピックスやイベントのご紹介もしてまいります。

今回は名画座 早稲田松竹で映画を見ました。


 


かって大きな町には封切館があり、2番館があり、そしてあちこちに旧作を上映する名画座がありました。
渋谷前線座、飯田橋佳作座、銀座みゆき座等、誠兵衛も良く足を運びました。

映画が最大の娯楽の座から滑り落ち、一般家庭でビデオが普及、レンタルビデオ、レンタルDVD店が
あちこちに出来、さらに地上波の他BSやCSで映画を放送するようになると、人々の足は映画館から遠のき、
2番館や名画座が次々に姿を消して行きました。かく云う誠兵衛も最近ではTVでの映画鑑賞の方が多くなりました。
何しろハードディスクに録画さえすれば、いつでも好きな時に、そして途中で用事を思い出したら一時停止し、
好きなお酒片手に見ることができますから。入場料を払って2時間から3時間近く席におとなしく座っているのは
少々つらいと感じます。

先日友人とやり取りする中で、昔はよく2本立て、3本立て、オールナイトなんて見たと映画の話題になり、
たまには映画館にいってみようかなと思い立ちました。

早稲田松竹はJR、西武新宿線の高田馬場駅から徒歩10分、東京メトロ東西線の早稲田寄り出口からは
約3分の早稲田通り沿いにあります。





インターネットで過去の上映作品を見ると「シェルブールの雨傘」、「羅生門」、「夜の大捜査線」等の
古典的名作や昨年の封切で話題となった「図書館戦争」や第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を
はじめ6部門の最優秀賞を受賞した「舟を編む」も上映されており、今年は第66回カンヌ国際映画祭
審査員賞を受賞した「そして父になる」も上映予定とか(上映期間未定)。

毎週土曜から翌週金曜まで2本立てで上映。たまには3本立ての週もあります。入場料成人1300円、
学生1100円、シニア(60歳以上)900円。2014年4月の消費増税後も同一料金で頑張っているそうです。

客席数150のこじんまりした劇場ですが、シートや内装は綺麗で、長時間の鑑賞でも腰やお尻が
痛くなる虞はなさそう。ありがたい。




当日の上映作品は、「キャプテン・フィリップス」と「ゼロ・ダーク・サーティ」。

ゼロ・ダーク・サーティ
CIA分析官が、アルカイーダのテロによる同僚の死、理解のない無能な上司など、様々な障害や
困難にもめげず、粘り強い調査分析の末にウサーマ・ビン・ラーディン
の隠れ家を
探り当て、特殊部隊による殺害までを描く。


キャプテン・フィリップス
2009年に発生したソマリア海賊によるコンテナ船「マースク・アラバマ号」乗取り事件という実話を
基に描いた2013年公開のアメリカ映画。人質となったリチャード・フィリップス船長(トム・ハンクス)や
船員たちの行動、米海軍と特殊部隊による船長の開放を描いた作品。

どちらの作品も結末は分っていました。船長は解放され、ビン・ラーディンは殺害される。緊張感が
最高点に達した後、結末を迎えて脱力感に襲われる、はずでしたが・・。


ビン・ラーディン殺害は、オバマ大統領自身がテレビで声明を発表するなど大々的に報道されたので、
皆様良くご存知と思います。

映画のクライマックス、米軍特殊部隊がアフガニスタン領内の基地からヘリコプターでパキスタンに
越境進入し、隠れ家を急襲。

同時多発テロ以降、多くのテロリストへの拷問が国際的に問題視される中、ビン・ラーディンについては
逮捕し、刑事訴追するのではなく、当初から殺害を企図した作戦であったように思われます。
米国にとってテロとの戦いは、警察行為ではなく完全な戦争行為との位置付けであり、一般の犯罪者に
対する司法行為ではなく、戦闘行為のルールに基づいて対処する方針。

隠れ家を急襲した際、投降を促す警告なしにビン・ラーディンとその配下を次々に射殺。
さすがに女性や子供には危害は加えなかったが、彼らの居るすぐ近くでの発砲。
他国の
領空・領土を侵犯しての殺害行為。 目には目、毒を持って毒を制する。なのか?

陰鬱な気分になりました。

船長が救出されたことは事前に分っていたこととは云え、やはりほっとしました。
海賊に
襲撃された際、自衛の為の武器を持たない商船の船長、乗組員が持てる知識と気力を振り絞って
自分達と船を守ろうとする勇気に感銘を覚えました。

しかし、この映画でわずかに触れていたソマリアの現実。無政府状態の中、部族や地域を基盤とした
ボスによる貧しい庶民、漁民の支配が海賊問題の根っ子にあること。

その抜本的な解決無しには今も続くソマリア地域の海賊問題は、日本を含む各国のパトロールや
船団護衛によっても解消されないのではと感じました。


この映画で船長を演じたトム・ハンクスの演技は素晴らしかった。極限の状況に追い込まれながらも、
自分の持つ知識やその場の状況判断に基づき、必死に冷静さを保ちながら対応する。
スーパーヒーローではない、ごく普通の人が乗組員や自分自身のため、最善を尽くす有様を
これほどさりげなく、演じきるとは凄い。



>ここで一句<
映画みて ざわつく胸に 春の雨
平日の 映画館内 シニアのみ

東京散歩の誠兵衛でした。

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