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東京散歩ブログ 愛宕神社 出世の石段 その1

2014.04.16

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊のおすすめ街歩きコース、飲み歩きスポットを
ご案内するブログです。
時には番外編として折々のトピックスやイベントのご紹介もしてまいります。
どうか、最後までお付き合いの程、よろしくお願いします。
今回は港区にある愛宕神社(あたごじんじゃ)とNHK放送博物館を回ります。
最寄り駅、東京メトロ神谷町駅から徒歩5分。都営地下鉄御成門駅あるいは東京メトロ虎ノ門駅から
徒歩8分の距離です。



1603年(慶長8年)、徳川家康の命により創建。総本社は京都の愛宕神社。
山手線内の自然の山としては最も高い愛宕山山頂(標高26m)にある。
ちなみに山手線内の最高峰(といっても44.6mですが)は人工造成された
箱根山(新宿区戸山)。


愛宕神社を有名にしているのは、講談「寛永三馬術」でも伝えられる「出世の石段」の逸話。
1634年2月25日(寛永11年1月28日)、三代将軍徳川家光が秀忠の三回忌を増上寺で済ませた帰り道、
愛宕山上に梅が咲いているのを見とがめ、「馬でこの石段を駆け上がり梅の枝を取ってくる者はいないか」と
家来衆に問うたところ、近習の旗本連はとても馬では登れぬと尻込み。

これに将軍立腹する内に、讃岐丸亀藩の家臣曲垣平九郎が、見事馬で石段を駆け上がり梅の枝を取ってくることに成功。
「この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである」と家光公のお褒めに与り、自慢の拝刀を下げ渡され、
天下一の馬術の名手としてその名を世間に轟かせた。

これより、石段は「出世の石段」と呼ばれ、ここを一気に登ると出世にご利益があるとされる。

石段は、86段。全国にはもっと長い石段は多数ありますが、この出世の石段(別名男坂)の傾斜は37度、
壁あるいは断崖の趣。段の高さがあり、かつ足を置くスペース(踏み面=ふみづら と言うそうな)が狭い。

人が登ることは可能としても、馬に人が跨いで昇り降りなんてとても考えれない、曲芸です。
たいしたもんです。見上げたもんだよ、平九郎さん!
ところが驚いたことに、なんと曲垣平九郎以降も3人が成功しているとか。
てえことは逆に、平九郎さんの誉れの快挙は講談の中の作り話じゃなくて本当なんだと納得させるものがありますね。
いずれにせよこの場所は故事に想いを抱かせる不思議な迫力があります。


尚、愛宕山に上がるにはこの男坂以外にもルートが複数あります。
傾斜の緩い女坂、神社裏手からつづら折の石段、自動車道、そしてエレベーターも設置してあります。
足腰に自信のない方は無理しないでください。



ヒーハー息切らせ86段登りきって振り向くと、これはもうめまいがしそうな絶壁。

谷底に吸い込まれそうな感覚を覚え、ここからの下りは考えるだけで恐ろしい。
かって山頂からは東京湾や遠く房総半島までを見渡すことができたそうな。今は立ち並ぶビルの海を臨むばかり。



頂上の大鳥居の先に拝殿。現在屋根銅板葺き替え工事中で白いカバーが掛かっています。

拝殿脇には「将軍梅 曲垣平九郎手折の梅」がありますが、どうも枯れかけているようです。
平九郎が泣いています。どうか復活して花咲かせてくださいね。

ここで一句
石段を 登りしさきの 春かすみ
息切らせ 石段のうえ 紅椿
出世より 気にかかるのは 心拍数
手折うめ 今につたえる 武者ごころ

今回はここまで。次回はNHK放送博物館を訪れます。

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