プラネット薬局 | 日記 | 東京散歩ブログ 板橋社会科見学 その1

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プラネット薬局 の日記

東京散歩ブログ 板橋社会科見学 その1

2014.03.26

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊のおすすめ街歩きコース、飲み歩きスポットを
ご案内するブログです。

今回の東京散歩は板橋社会科見学と題して植村冒険館、植物園や科学館を見学します。

前回までとは趣を異にし、真面目な社会科見学ツアーです。

コース
1 植村冒険館
2 板橋区立熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)
3 板橋区立教育科学館
4 ときわ台駅踏切

植村冒険館
 

植村 直己(うえむら なおみ)さんは1941年2月12日兵庫県日高町(現豊岡市)に生まれた
世界を代表する登山家、冒険家。
1970年5月エベレストに日本人として初登頂(松浦輝夫さんと共に)、同年8月マッキンリーに登頂し
世界初の五大陸最高峰登頂成功、1798年4月犬橇単独行で北極点到達(単独到達世界初)、
同年8月犬橇単独行でグリーンランド縦断成功等輝かしい登山歴冒険歴を誇る。
1984年2月12日マッキンリー冬期単独登頂(世界初)に成功後、消息を絶つ。
未だに遺体は発見されず、マッキンリーに残されている。逝去後国民栄誉賞を受賞。
植村直己さんが板橋区に約15年間暮らした縁があったことから板橋区はその冒険家精神を後世に
伝えるべく、1994年3月に植村記念財団を設立し、植村冒険館を開館。また野外活動や自然への
関心を高めるため自然塾やアドベンチャー講座などの野外活動教育を実践しているとのこと。


冒険館の最寄駅は都営地下鉄三田線の蓮根駅。「はすね」と読みます、「れんこんえき」と尋ねても
誰も分りません。駅から徒歩5分。街角の要所に冒険館への案内表示があります。
入り口を入ると受付の方が、展示室は2階ですとの案内。入場は無料とのこと。
この施設を無料で板橋区民でもない誠兵衛にも公開してくれる。前回は葛飾区に対して寅さんに
成り代って御礼を申し上げましたが、今回は板橋区に対して全国の植村直巳ファンを代表して(勝手に)
御礼申し上げます。
「ありがとうございます。よっ、板橋区 見上げたもんだね。」
階段の壁には植村さんの経歴を表す写真展示。これを見ただけで胸に熱いものがこみ上げ、目頭が熱くなる。
おっと、未だ展示を見る前に泣いてしまっては何のために訪れたのか。
尚、館内の植村さんが写ったパネル等は撮影禁止。ガラスケースに収められた国民栄誉賞盾や
遺品のみ撮影可とのこと。ガラスケースは反射し、撮影する誠兵衛の影が入ってしまい、見づらくなってしまいました。
ご容赦ください。


「国民栄誉賞」
  

2階展示室入り口には、「国民栄誉賞」の盾と賞状。
誠兵衛、未だ頂いたことがないので、実物を今回初めて見ました。隣にはNikonウエムラスペシャルの
F2とF3が展示してあります。
植村さんの要望、すなわち寒冷地でかつ犬ぞりの激しい振動にも耐えることをニコンが受け入れて開発したもの。
この技術は市販品にも応用されたそうです。 誠兵衛もニコンF2,F3を持っていますが(中古品、
発売当時の価格の十分の一以下で購入)、有り難味が増したような。


展示室には植村さんがマッキンリー登頂に備えて掘った雪洞の中から、捜索隊が発見した日記を
はじめとした数々の遺品がありました。大型ザック、調理に使ったコッヘルやストーブ等々。

展示室中央には大型モニターで植村さんの冒険を特集したテレビ番組のビデオが映されています。

誠兵衛も一度マッキンリーを眺めたことがあります。昔々、未だヨーロッパ行きの航空機がアンカレッジに
寄航していた頃、機長のアナウンスで窓にかじり付きました。北米大陸最高峰(標高6184m)は
巨大な山塊ですが、何しろ周りに白くどこまでも広がるアラスカの大地の大きさの中では際立った
印象を与えてくれませんでした。
むしろアラスカの果てしない広大さに圧倒された思いがあります。


「山頂に残された旗」


出口近くのケースには「旗」が展示されています。マッキンリー山頂にある鉄製の杭に縛り付けられていた
日の丸と星条旗を捜索隊が持ち帰りました。木綿製の日の丸はほぼ無傷なのに対して、化繊で出来た
星条旗は無残に引き千切られ僅かな部分しか残っていません。
冬季マッキンリー山頂を襲う暴風雪の凄まじさを物語るようです。


植村さんはこのマッキンリー冬季単独登頂を果たしたら、大きな冒険行は打ち切りとして、念願であった
子供たちに自然の素晴らしさや野外活動の楽しさを教える教育活動を始める決意だったとか。
悲報を聞いた奥様は、「夫は『生きて帰る事が冒険だ』といつも偉そうに言ってたくせに、
ちょっとだらしないんじゃないの?と言ってやりたい気持ちです」と報道陣に気丈に答えたそうです。
泪もろい誠兵衛には、もう限界。他の見学者が居なければ、ここで泣き崩れてしまいそう。
尚、展示内容は時々変更されるとのこと。


植村さんの笑顔の写真に最敬礼して、1階の図書室に移動。山の関連図書が壁一面にぎっしりと収納され、
閲覧用のテーブルと椅子も用意されています。もし将来板橋区に引っ越すとしたら、必ずこの冒険館から
徒歩圏内にします。無料の展示を見て山の本を片端から乱読できそう。


実は、植村さんの故郷、兵庫県豊岡市にも「植村直巳冒険館」があります。
機会があれば訪れてみたいものです。

>ここで一句<
白き峰 挑み続けし 旗たなびく
歩み続け マッキンリーを 墓標とす
踏み分けし 頂の先に ふるさとが
誠兵衛

今回は長くなりましたので、ここまで。次回は熱帯植物館から。
東京散歩の誠兵衛でした。    

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