プラネット薬局 | 日記 | 東京散歩ブログ　深川周遊 その３

東京散歩の誠兵衛です。
カメラ片手に出掛けた東京都内や近郊のおすすめ街歩きコース、飲み歩きスポットを
ご案内するブログです。

深川周遊も今回で完結。俳人松尾芭蕉翁をテーマに芭蕉神社、隅田川を臨む芭蕉像、江東区芭蕉記念館、
ついでに下町レトロ居酒屋を巡ります。

芭蕉神社


萬年橋のたもとにあります。芭蕉が愛した蛙の置物が発見されたことから、旧居宅(芭蕉庵）の跡地と
推定されて神社が建立されました。

さまざまの　ことおもいだす　桜かな　　　芭蕉



隅田川を臨む芭蕉像


小名木川が隅田川に合流する角地に芭蕉庵史跡展望庭園があります。
隅田川を遡行する船や清洲橋、対岸の日本橋浜町等展望の開けた場所に芭蕉像が
隅田川の流れを見つめるように鎮座しています。

俳聖の　見つめる隅田　春近し
誠兵衛


江東区芭蕉記念館


現代につながる芸術性の極めて高い句風を確立し、俳聖として世界に知られる、史上最高の俳人の一人、
松尾芭蕉先生の記念館。さぞや立派な資料や展示物の数々、ざっと見るだけでも半日掛かりか、
なんて想像していたら、肩透かし、けたぐり、とったり、待った、待った、待った！

1階で入場料を払うと、展示は2階3階です、との案内。
２階に登ると狭い。「石田波郷」の特別展示。ははぁ、ここは特別展示のみなのでせまいんだな。
きっと常設展示は大きなスペースに違いないと勝手に思い込み、先に3階を見ようと期待に胸ふくらませ
一段跳ばしで階段を上に。おっと！3階はさらに狭い？！　しかも江戸古地図とか、芭蕉先生に直接関係ない展示が！
がっくりと足取り重く肩落とし、うなだれて再び２階に。
ありました。「石田波郷」氏の展示の奥に常設展示。ということは、ただでさえ狭いこの記念館の
展示スペースの約半分だけが芭蕉先生に関する資料。

今、俳句は世界的なブーム。ＥＵ大統領も俳句集を２冊も出した。その句集は母語のオランダ語で
詠んだ句に、仏英独の３カ国語と日本語の訳が付されている。東日本大震災に思いを寄せて詠んだ
「三災後　仁愛の風　流れ込む」の一句も盛り込まれたそうな。 なかなか上手いぞ、オランダ人！
ならば、海外からも芭蕉に憧れ訪れる観光客も多かろう。しかし、この記念館には英語の説明表示すらない。
まあ、入場料２００円しか払ってないので、文句は言えないか。それに区の施設で予算も少ないんだろうね。
あるいは、芭蕉が追い求めた侘びさびの世界、究極まで無駄を排除する姿勢を忠実に再現させたのか。

いつか誠兵衛が株で巨万の財を成した暁には、岩崎家に倣いきっと東京都にぽんと○億円寄付し、
「はした金で済まないけんど、芭蕉先生の記念館の充実に使ってやっておくんなさい。
いや～、礼なんかいらねぇーよ、寄贈者誠兵衛なんて額やテレビインタビューもよしとくれ。
あっしゃー、この世に名句を残してくれた芭蕉先生へのほんのささやかな供養のつもりなんだ。
さあ、なんにも言わずに受取っといておくれよ、都知事さん。領収証なんて要らないよ。」なんて言ってみたいな。
芭蕉先生、それまでしばしの間お待ちください。

下町レトロ居酒屋
  　　 
今回の深川周遊の目玉、芭蕉記念館で落ち込んだ気持ちを建て直し、明日につながる英気を養う為、
やむなく予定外の居酒屋訪問に重い足を運ぶ。なんてね。
「下町には居酒屋が良く似合う。」と何処かの文豪ものたまわったそうである。
魚三酒場常盤店、居酒屋三徳、居酒屋だるま
各店の紹介は別の機会にします。

〆にまとめて三句
居酒屋で　みしらぬ人と　ソチ談義
下町の　レトロ居酒屋　コスパ良し
深川で　呑んで飲まれて　記憶なし
誠兵衛

深川周遊、最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
次回はまた、足の向くまま、気の向くままの東京散歩をご紹介します。
東京散歩の誠兵衛でした。